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商品情報 | 拡張パック「伝説の飛翔」 | ポケモンカードゲーム

PCG商品情報

こんにちは。かなめです。

ここでは、ポケモンカードゲームの過去商品について紹介をしていきます。これを読めば、その商品の特徴と、代表的なカードについて知ることができます。今回は2004年に発売されたポケモンカードゲームシリーズの最初の商品です。

前のシリーズのポケモンカードゲームADVについて知りたい人はこちらもどうぞ。

商品情報 | 第1弾 拡張パック | ポケモンカードゲームADV
こんにちは。かなめです。 ここでは、ポケモンカードゲームの過去商品について紹介をしていきます。これを読めば、その商品の特徴と、代表的なカードについて知ることができます。今回は2003年に発売されたポケモンカードADVシリーズの最初の商品です...

商品情報

ポケモンカードゲームシリーズの最初には、構築済みデッキが3つ発売されています。これはいわゆるスターター商品であり、どの時代でもシリーズの最初には必ず発売しています。

商品の構成が30枚になっているのは、この頃はハーフデッキというルールがあったため、スターター商品もこの形態で発売されることが多くありました。

ランダム構築スターター

商品名 ランダム構築スターター 「フシギバナ★草」「リザードン★炎」「カメックス★水」
発売日 2004年3月19日
発売価格 各900円(税別)
封入枚数 構築済みデッキ(30枚)/1個
カード総数 全52種類
セット内容

ランダム構築ハーフデッキ(30枚)/1個

ポケモンコイン/1枚

紙製ダメージカウンター・マーカー(20個・2個)/1シート

遊びかた説明書/1冊

拡張パック「伝説の飛翔」

商品名 拡張パック「伝説の飛翔」
発売日 2004年4月9日
発売価格 300円(税別)
封入枚数 1パック11枚入り(うち、キラカード1枚)
カード総数 82種類
レアリティ ●(C) 18種類
◆(U) 19種類
★(R) 36種類
☆(R) 9種類

カードリスト

カードリスト | ポケモンカードゲーム | ランダム構築スターター
商品情報 商品名 ランダム構築スターター 「フシギバナ★草」「リザードン★炎」「カメックス★水」 発売日 2004年3月19日 発売価格 各900円(税別) 封入枚数 構築済みデッキ(30枚)/1個 カード総数 全52種類 セット内容 ラン...
カードリスト | ポケモンカードゲーム | 伝説の飛翔
商品情報 商品名 拡張パック「伝説の飛翔」 発売日 2004年4月9日 発売価格 300円(税別) 封入枚数 1パック11枚入り(うち、キラカード1枚) カード総数 82種類 レアリティ ●(C) 18種類 ◆(U) 19種類 ★(R) 3...

ポケモンカードゲームADVから続くシリーズ

2004年1月29日にゲームボーイアドバンス対応ソフト「ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン」が発売されました。これは「ポケットモンスター 赤・緑」のリメイク作品です。

このソフト発売の約2ヶ月後にポケモンカードゲームシリーズ(通称PCGシリーズ)が始動しました。

とはいえ、以前のADVシリーズとはカードデザインやルールは何も変わりません。もちろん、ADVシリーズと混ぜて遊ぶことができます。

では、何が変わったのかというと、登場するポケモンの種類が追加されたというところだと思います。実は公式からも、新シリーズになったからといって、具体的に何が変わったというアナウンスはありませんでした。

ADVシリーズが「ルビー・サファイア」に生息するホウエン地方ポケモンが中心となっていましたが、それ以外のポケモンたちも多く登場するということだと思います。

現に、この拡張パック「伝説の飛翔」のラインナップは、すべて「ファイアレッド・リーフグリーン」のカントー地方のポケモンたちで構成されています。

ADVシリーズでも「ルビー・サファイア」以外のポケモンが登場したりもしていましたが、ポケモンexだったり、ごく一部のポケモンたちでした。

ポケモンカードゲームシリーズの商品が発売するに連れて解っていくことですが、「ポケットモンスター 金・銀」のジョウト地方のポケモンなど、この時代に判明していた全てのポケモンが登場するようになります。

ポケモンカードe第1弾のリメイク!?

ランダム構築スターターと、拡張パック「伝説の飛翔」の2つの商品を見ていると、何故かポケモンカードeシリーズの第1弾を思い出してしまいます。

どちらにも「ポケットモンスター 赤・緑」のポケモンが登場している…いや、そういう単純なことではない共通点。それは2つのコンセプトです。

ランダム構築スターター

このスターターは3つのパッケージがあり、メインの2進化は選べますが、このメインポケモンとトレーナーカード以外は、すべてランダムで封入されています。

ADVシリーズになってから、スターターはデッキ内容が固定されたものが発売されていましたが、新たなシリーズに突入したタイミングで、このようなランダムな内容なスターターが発売されたのです。

ランダム構築スターターは、ポケモンカードeのスターターパックとコンセプトが似ています。eシリーズのスターターは、メインの2進化ポケモンと、その進化ラインがランダムに1セット封入されていていました。

メインの2進化ポケモンには、カントー地方の《フシギバナ》《リザードン》《カメックス》か、ジョウト地方の《メガニウム》《バクフーン》《オーダイル》があります。

ポケモンカードe スターターパックの2進化ポケモン

この2進化ポケモンセットに加え、トレーナーカードと拡張パックのポケモン、基本エネルギーカードで構成されたのがポケモンカードeのスターターです。

拡張パックのように、何が当たるかわからないドキドキ感を少し味わえるランダム構築スターターは、ポケモンカードeのスターターの改良版といったところでしょうか。

(ちなみにサポーターもe第1弾に《オーキド博士の研究》と《マサキのメンテナンス》が再録されています)

しかし、このランダム封入がユーザーの悩みのタネとなる自体を起こします。ランダムに封入されているポケモンの中には、このスターター限定のカードがありました。

これよってコレクターが集めるのが大変になるってことだろう、と思った人は間違いではありませんが、最も大変だったのはプレイヤーです。

先にお話ししますと、《ポッポ》と《ピジョン》がスターター限定でランダム封入だったことがプレイヤーにとっての悲劇といえます。

このカードがたくさん必要だったのです。理由については、この先の項目で詳しく説明していきます。

イラストコンセプト

スターター、拡張パックともに、進化ポケモンに注目してみてください。進化元のポケモンも同じイラストレーターが担当していることに気づくはずです。

こみやトモカズさんのイラスト

 

青木俊直さんのイラスト

進化先がポケモンexではないカードは、すべての進化ポケモンが、その進化元と同じイラストレーターで統一されています。

ポケモンカードe第1弾でも、いくつかのポケモンが「たね」から「2進化」まで同じ人が描いているものがありました。(ADV第1弾にもありました)

しかし、これほどまでに進化ラインが同じイラストレーターで統一されているのは、今までの商品の中でも珍しいコンセプトです。

余談ですが、ポケモンexのイラストコンセプトは、ADVシリーズ同様に、3DCGで描かれており、通常のポケモンと差別化されています。

ゲームデザイン

この拡張パックから新たなシリーズに突入したとはいえ、カードデザインは変わらず、新たなルールの追加もありません。では、この「伝説の飛翔」の発売で、ゲーム環境にはどんな影響があったのでしょうか。

でんせつのひしょう

拡張パックのタイトルになっている「でんせつのひしょう」は、ポケパワーの名前でもあります。(ポケパワーは今でいう特性のような能力)

このポケパワーを持つポケモンは、パッケージの《ファイヤーex》《フリーザーex》《サンダーex》の3匹が持っています。

ベンチに出したときに1回使える能力で、自分の場のポケモンについている基本エネルギーを、このポケモンexに好きなだけつけ替え、バトルケモンと入れ替わります。

この3匹の登場により、炎、雷、水のそれぞれのタイプのエネルギーを使う相手のデッキを見たら、「でんせつのひしょう」を警戒しなければなりません。いつでも奇襲をかけてくる伝説のポケモンたちは脅威の存在となりました。

強力なポケパワー

今でいう特性のポケパワーは、デッキの軸となったりコンボを生み出す力を秘めています。このスターターと拡張パックでは、この先の環境まで長く使われ続けることとなる強力なポケパワーを持つポケモンが多数登場しています。

ピジョット

カード名 ピジョット
ポケパワー マッハサーチ
効果 このパワーは、自分の番に1回使うことができる。自分の山札から好きなカードを1枚選び出し、手札に加える。その後、その山札を切る。このポケモンが特殊状態なら、または、この番に、すでに自分の別のポケモンの「マッハサーチ」を使っていたなら、このパワーを使うことはできない。

ポケモンカードゲームシリーズで対戦していたプレイヤーで知らない人はいないくらい有名な「マッハサーチ」は、自分の番に1回、デッキから好きなカードを手札に加えられます。

この登場により、今まで実現が困難だった2進化を複数入れたデッキや、複雑なコンボが現実化しました。

このカードを採用する際の問題として、《ポッポ》と《ピジョン》の手に入りにくさがあります。前の項目で触れましたが、これらのカードはランダム構築スターター「リザードンex★炎」のみに封入されており、ランダムであったため、必要な枚数ぶん手に入れることが最大の難点だったといえます。

マルマインex

カード名 マルマインex
ポケパワー エネエネボンバー
効果 このパワーは、自分の番に1回使うことができる。このポケモンをきぜつさせる。その後、自分のトラッシュからエネルギーを5枚選び出し、自分のポケモン(ポケモンexはのぞく)に好きなようにつける。このポケモンが特殊状態なら、このパワーを使うことはできない。

「エネエネボンバー」は、ポケモンex以外にエネルギーを最大5枚つけることができます。今まで活躍の場が少なかったポケモンex以外のポケモンたちにも日の目を浴びることになったのが、このポケモンの最大の功績です。

このポケパワーを使うためには、自身が「きぜつ」して相手にサイド2枚献上しなければならないため、使いかたには注意が必要ですが、後の拡張パックにこのデメリットを利用できるカードが登場します。

カメックスex

カード名 カメックスex
ポケパワー エナジーレイン
効果 このパワーは、自分の番に何回でも使うことができる。自分の手札から[水]エネルギーを1枚選び出し、自分のポケモンにつける。その後、そのエネルギーをつけたポケモンに、ダメージカウンターを1個のせる。このポケモンが特殊状態なら、このパワーを使うことはできない。

「エナジーレイン」は、自分の番に水エネルギーが何枚でもつけられるようになります。つけるたび10ダメージ分のダメカンをのせることになりますが、つける対象のポケモンに制限はありません。

そのため、水デッキはもちろんのこと、無色タイプなどワザに必要なエネルギーの色縛りが緩いデッキへの採用も有効でした。ポケモンカードシリーズ後半には、エネルギーの縛りを緩和するカードが登場し、更なる活躍の場を広げることとなります。

過去のポケモンのリバイバル

ポケモンexのコンセプトのひとつとして、過去に活躍したポケモンたちと同じ能力を持っていることがあります。ポケモンカードゲームシリーズに突入してからも、このようなポケモンたちは登場しました。

ランダム構築スターター フシギバナ★草 004/052

拡張パック第1弾(ポケットモンスターカードゲーム)


ランダム構築スターター リザードン★炎 012/052

拡張パック第1弾(ポケットモンスターカードゲーム)


ランダム構築スターター カメックス★水 020/052

拡張パック第1弾(ポケットモンスターカードゲーム)


伝説の飛翔 035/082

拡張パック第1弾(ポケットモンスターカードゲーム)


伝説の飛翔 042/082

拡張パック第1弾(ポケットモンスターカードゲーム)


伝説の飛翔 066/082

ポケモンジャングル(ポケットモンスターカードゲーム)


伝説の飛翔 053/082

伝説の飛翔 054/082

ポケモンジャングル(ポケットモンスターカードゲーム)


伝説の飛翔 048//082

拡張シート 緑版(ポケットモンスターカードゲーム)

拡張シート 緑版(ポケットモンスターカードゲーム)

ポケモンex以外のポケモン

活躍が期待できたのはポケモンexや強力なポケパワーを持つポケモンだけではありません。個性的なステータスを持つポケモンたちが多数登場しています。

エネルギー供給ができるワザ

カード名 パラセクト
ワザ エナジーパウダー
効果 自分の山札から基本エネルギーを2枚まで選び出し、自分のポケモン(ポケモンexはのぞく)に好きなようにつける。その後、その山札を切る。

カード名 ライチュウ
ワザ じゅうでん
効果 自分の山札から[雷]エネルギーを2枚まで選び出し、自分につける。その後、その山札を切る。
ワザ サンダーリフレクト
効果 のぞむなら、自分の[雷]エネルギーを好きなだけ選び、自分の別のポケモン1匹につけ替えてよい。

特殊状態をコンセプトにできるポケボディー

カード名 ギャロップ
ポケボディー ほのおのオーラ
効果 このポケモンがバトル場にいるかぎり、やけどのポケモンは、ポケモンチェックのときにのせるやけどのダメージカウンターの数が4個になる。

 

カード名 スリーパー
ポケボディー あくむのオーラ
効果 このポケモンがバトル場にいるかぎり、ポケモンチェックのとき、ねむりから回復しなかったポケモン全員に、ダメージカウンターを、それぞれ2個ずつのせる。

専用デッキを追及できるワザ

カード名 スピアー
ワザ コネクトニードル
効果 自分の場の、自分以外の「スピアー」の数×30ダメージを追加する。

カード名 オコリザル
ポケパワー なげすて
効果 自分の手札から「ワザマシン」「ポケモンのどうぐ」を好きなだけトラッシュし、トラッシュしたカードの枚数×30ダメージ。

過去のカードのリバイバル

伝説の飛翔 052//082

ポケモンジャングル(ポケットモンスターカードゲーム)


伝説の飛翔 045//082

化石の秘密(ポケットモンスターカードゲーム)

デッキバリエーション

公式大会で入賞するほどの強さを誇るデッキからファンデッキに至るまで、デッキのバリエーションは増加しました。

カメックスex+フリーザーex

 

《カメックスex》で攻めつつ、ピンチのときは「でんせつのひしょう」で援護

マルマインex+エネコロロ

 

「エナジードロー」でトラッシュしたエネギーを「エネエネボンバー」で再利用

ニドキング+ニドクイン+ピジョット

《ニドキング》を出すごとに「パワーラリアット」の威力は20ずつ増加。「マッハサーチ」で2進化を複数出すデッキを実現

サンダーex+ライチュウ

 

「じゅうでん」で雷エネルギーを溜めてから「でんせつのひしょう」で奇襲

パラセクト+でんせつのひしょう

 

 

「エナジーパウダー」で相手の弱点を突けるエネルギーを選び、「でんせつのひしょう」に備える

バタフリー+ヤドラン

 

「へんなこうどう」で移したダメカンを、「いやしのりんぷん」で回復する。場が完成すれば90以下のダメージは受けなくなる。

まとめ

ポケモンカードゲームシリーズは、ADVシリーズからカードデザイン変更やルールの追加はありませんでした。しかし、第1弾の「伝説の飛翔」とランダム構築スターターは、過去の商品コンセプトに改良を加えた集大成となった商品です。

進化ラインは同じイラストレーターで統一されていたり、構築スターターの一部がランダム封入である点は、ポケモンカードeと同じコンセプトとなっています。

また、ポケモンexは、ADVシリーズから引き続き、過去のカードと同じ能力を持つポケモンたちも登場しました。

ここで登場した強力なポケパワーや個性的なワザは、今までのゲーム環境に変化をもたらし、シリーズ終盤まで影響を及ぼし続けます。デッキ構築の幅はますます拡大しますが、ポケモンex一強ではない絶妙なバランスの環境でした。

ポケモンカードゲームの公式サイトでは、過去のカードを使った「殿堂レギュレーション」という遊びかたがありますが、このポケモンカードゲームシリーズは使用できません。

しかし、今でも一部のカードショップなどでは、ポケモンカードゲームシリーズの当時のレギュレーションで大会が開かれているのは、このシリーズが高く評価されているからだといえます。

今回はここまでです。

それでは皆さん、良いポケモンカードライフを。

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