こんにちは。かなめです。
ここでは、ポケモンカードゲームの過去商品について紹介していきます。これを読めば、その商品の特徴と、代表的なカードについて知ることができます。
今回は、1997年に発売されたポケットモンスターカードゲームの第2弾の商品です。1996年10月に最初のポケモンカードが発売され、2作目の拡張パックです。
第1弾が気になる方は、こちらもチェックしてみてくださいね。
それでは「ポケモンジャングル」がいったいどんな内容なのか確認していきましょう。
商品情報
商品名 | 拡張パック 第2弾 ポケモンジャングル |
発売日 | 1997年3月5日 |
発売価格 | 291円(税別) |
封入枚数 | 1パック10枚入り |
カード総数 | 48種類 |
レアリティ | ●(C) 16種類 |
◆(U) 16種類 | |
★(R) 16種類 |
カードリスト
舞台はサファリゾーン!?
このパッケージを見ただけで、当時の少年少女達は「サファリゾーン」が舞台になっていることは簡単に想像できたことでしょう。なぜなら、ゲームボーイの「ポケモン赤・緑」では、ここでしか出現しない珍しいポケモンを求め、広大なフィールドを歩き回ったからです。草むらや水辺だらけのそのフィールドは、言わずともジャングルという印象を与えました。
パッケージは、緑を基調としたジャングルの入り口で、迎え入れるかのように集まるポケモンたちと、奥にはどんなポケモンがいるのだろうかと想像が膨らむデザインです。
公式サイトの紹介でも、「サファリゾーン」が舞台になっていることが書かれています。
ポケットモンスターカードゲームシリーズの拡張パック第2弾。テーマは、ゲームボーイソフト「ポケットモンスター赤・緑」のサファリゾーン。草ポケモンが多く入っているよ。
たねポケモンたちが活躍
第1弾では、リザードン、カメックスなど印象的な進化ポケモンが多かったと思いますが、この弾では強力な「たねポケモン」が注目されました。
「たねポケモン」はすぐに場に出せるので、パックから当たったらすぐにデッキに組み込み、活躍させることができます。
さらに注目したいのが、特殊能力を持った「たねポケモン」の登場です。第1弾では進化ポケモンのみが持っていましたが、継続プレイヤーに対しての新たなアプローチともいえるでしょう。
無色ポケモンもたくさん登場
注目する点としては、無色ポケモンの大量追加です。48種のうち14種が無色ポケモンとなっています。これが何を意味するかというと、デッキ改造の手軽さにあります。エネルギーの色を選ばないので、自分のデッキをすぐに入れ替えることができるのです。前述の「強力なたねポケモン」合わせて、「デッキ改造」を意識したラインナップとなっていることがわかります。
強化されたデッキたち
ポケモンジャングルでは、主に拡張パック第1弾のカードと組み合わせることで、遊びの幅が広がるゲーム設計になっていたと感じられます。
この拡張パックを中心に集めてデッキを組むよりも、第1弾のカードをある程度集めてから買い足すのが良いでしょう。なぜなら、ラインナップはポケモン中心で、トレーナーカードは1種しか収録されていません。
また、第1弾のカードで組んだデッキを強化するカードがたくさん登場しています。
新たなアーキタイプ(雛形)
ワザに必要なエネルギーが無色で、高いステータスの2匹が入ったデッキ
なぞのかべ+ダメージスワップ
一撃では「きぜつ」しない《バリヤード》と、受けたダメージを移動させる《フーディン》のコンボデッキ
ニドクイン+ニドキング
「ラブラブアタック」の威力アップを狙った2進化デッキ
たまなげMAX
相手に合わせて「エナジートランス」で《ナッシー》にエネルギーを集中させて戦うデッキ
ブイズ
3種類の分岐進化を利用して、相手に有利なタイプで戦うデッキ
サファリゾーン
サファリゾーンに生息するポケモンだけで組んだ草・無色デッキ
おまけ:ボックスに秘密あり?アローラナッシー発見
2016年に発売された「ポケットモンスターサン・ムーン」によって、この拡張パックが再び注目される出来事がありました。それは、この拡張パックのボックスに描かれたイラストです。
【お仕事】今発掘される20年前の仕事w3弾までは箱絵も描き下ろしました。アローラのすがた予言したかのようなナッシーが!(^^; https://t.co/ICjJy5W2fh
— 有田 満弘 イラストレーター (@MitsuhiroArita) August 2, 2016
拡張パックが入っていたボックスに、どうみても「アローラのすがた」のナッシーに見えるイラストが描かれているのです。
1997年に発売されたものですから、そのような意図はないと思いますが、約20年という時間を経て、このような奇跡が起こるのは面白いですね。
まとめ
第2弾の収録数は48種で、第1弾の96種のちょうど半分ですが、様々なコンセプトが詰まった拡張パックでした。
ポケモンのラインナップは、ゲームソフトの中の「サファリゾーン」がテーマとなっています。パッケージだけでなく、パックを開けると、そこで登場したポケモンたちと出会うことができ、「ポケットモンスター 赤・緑」の追体験をしている気分になれます。
ストライクやカイロスのレアリティが高いのは、ゲームソフトを意識しているのかもしれませんね。(これらのポケモンはサファリゾーンで出現率が低い)
対戦やデッキ構築においては、第1弾から遊んでいたプレイヤーを意識したコンセプトとなっていました。たねポケモンや無色ポケモンが多く収録されていたため、簡単にデッキ改造をすることができます。
また、特殊能力を持つたねポケモン、イーブイの分岐進化など、対戦を盛り上げる新たな要素が追加されました。しかし、これらの要素によって、ゲーム全体の難易度が上がるわけではなく、成熟していないプレイヤーに対しても、わかりやすいゲームになるようにデザインされていたように感じられます。
デッキ改造や新要素は大したものではない、と感じたかもしれませんが、1997年当時はトレーディングカードゲーム自体が、世の中にはほとんどありませんでした。ですから、プレイヤーが少しずつステップアップできるような、とても丁寧なゲーム設計にしていたのかもしれませんね。
今回はここまでです。それでは皆さん、良いポケモンカードライフを。