こんにちは。かなめです。
ポケモンカードで対戦している時に、ワザや特性の効果に太字で書かれている「どく」や「ねむり」を見たことありませんか?
これらはポケモンの状態を変化させる効果があり、まとめて特殊状態と呼びます。いずれかの特殊状態になったポケモンは持続的に不利な効果を受けます。
しかし、カード自体には、その状態の説明は書かれていません。この記事では、「特殊状態」について解説していきます。
特殊状態のそれぞれの特徴を知ることで、自分がかかった時の対処法がわかるだけでなく、自分が特殊状態を使いこなして対戦を有利に進めることができますよ。
特殊状態の特徴
ポケモンの状態を表す特殊状態は、「どく」「やけど」「ねむり」「マヒ」「こんらん」の合計5種類あります。
これらの特殊状態になるのは、バトルポケモンだけです。主に相手のワザや特性の効果に特殊状態にするものがあります。
特殊状態の種類によって、処理方法や効果は異なりますが、5つのポイントがあるので、確認してみてくださいね。
ポイント1:特殊状態は持続する
特殊状態になっているポケモンがバトル場にいるかぎり、その状態は持続します。コイン判定や番の経過によって回復できる特殊状態もあります。
ポイント2:特殊状態になっているポケモンには目印をつける
その状態によって、目印としてカードの向きを変えたりマーカーをのせます。
ポイント3:特殊状態になっているポケモンは不利な効果を受ける
「ワザが使えなくなる」効果や「にげられなくなる」効果があります。また、決まったダメージぶんのダメカンをのせる効果もあります。
ポイント4:特殊状態は重なるものがある
特殊状態の種類によって、複数の状態が重なるものがあります。ただし、重ならないものは、後からかけられた状態に上書きされます。
上書きの例1:「ねむり」のポケモンに、「マヒ」のワザを使った場合、重ならずに後からかけられた「マヒ」が上書きされます。
上書きの例2:「どく」のポケモンに、「どく」のワザを使った場合、重ならずに後から使った「どく」が上書きされます。
ポイント5:特殊状態は2つの場面で処理する
「ワザを使うとき」に処理するものと、「ポケモンチェック」に処理するものがあります。
※ポケモンチェックとは、おたがいの番の後にポケモンの状態を確認すること。詳しく知りたい人は下記の記事を読んでみてください。

特殊状態の特徴のまとめ
特殊状態には5つの種類があり、複雑な要素もあるので、覚えるのが大変ですよね。
しかし、特殊状態をコンセプトにしたデッキではないかぎり、1回の対戦で複数の特殊状態を目にすること多くないと思います。
とはいえ、特殊状態を覚えれば確実に強くなれるので、ポイントを表にしてまとめてみました。最初のうちは、この表を確認することで、簡単に覚えられると思います。ぜひお役立てください。
特殊状態クイズ
前の項目のポイントのおさらいとして、特殊状態のクイズを用意しました。全部で5問ありますが、それぞれ問題→解答→解説の順番で記載しています。
もし、解答に迷ったら、前の項目の表を確認すると答えがわかりります。もちろん、答えを飛ばして解説を見てもOKです!
問1:こんらん
問題
「こんらん」は「ワザを使うとき」と「ポケモンチェック」どちらで処理する?また、どんな方法で処理をする?
解答
「こんらん」はワザを宣言したあと、コインを1回投げてオモテなら、ワザは成功する。ウラならワザは失敗し、ワザを使ったポケモンに3個ダメカンをのせる。
解説

問2:カードの向き
問題
特殊状態の目印として、カードの向きを変えるものは、「ねむり」「マヒ」とあと1つは?
解答
「ねむり」と「マヒ」はヨコ向き、「こんらん」はサカサマにする。
「どく」と「やけど」は向きを変えずマーカーをのせる。
解説

問3:にげる
問題
バトル場から、にげられなくなる特殊状態は2つある。それは何?
解答
この状態のとき、ワザを使うこともできない。
解説
「どく」「やけど」はマーカーをのせるだけ、「こんらん」はサカサマなのでできる。

問4:特殊状態の重複
問題
他の特殊状態と重なるものがある。その状態を全て答えよ。
解答
解説
また、「どく」同士、「やけど」同士は特殊状態は重ならない。
重ならない特殊状態は、後からかかった状態に上書きされる。

問5:ダメカン
問題
特殊状態の処理の中で、ダメカンを使うものを全て答えよ。
解答
解説

5つもの特殊状態を一度に暗記するのは難しいことだと思います。ですから、特殊状態のワザを使うデッキで積極的に対戦するのはいかがでしょうか。
特殊状態の処理方法が判らなくなったら、前の項目にある特殊状態の表をぜひ活用してください。
特殊状態から回復する方法
対戦において強力な効果のひとつの特殊状態ですが、対処する方法もあります。これで自分のポケモンが特殊状態にされても焦ることはありません。
また、自分が特殊状態を使うデッキを選んだ際には、相手に何をされたら困るか知っておくと、そのデッキを上手く使いこなせるはずですよ。
特殊状態を回復させるのは、3つの方法があります。
トレーナーズの効果で回復する
とても単純な話ですが、「特殊状態を回復する」という効果のトレーナーズを使うことです。代表的なのはサポートの「ポケモンセンターのお姉さん」。他にもいろいろあるので、探してみてくださいね。
カード名 | ポケモンセンターのお姉さん |
効果 | 自分のポケモンを1匹選び、そのポケモンのHPを「60」回復し、特殊状態もすべて回復する。 |
収録シリーズ | Vスタートデッキ鋼 ジュラルドン(SD)など |
ベンチポケモンと入れ替える
特殊状態はバトルポケモンしかなりません。ベンチにもどると、特殊状態は全て回復します。ですから、「にげる」を使って、ベンチポケモンと入れ替えれば良いのです。
しかし、「マヒ」と「ねむり」のときは、にげることができません。
実は「にげる」を使わなくてもベンチポケモンと入れ替えることはできますが、それはどんな方法でしょう?
正解は「ポケモンいれかえ」などの入れ替える効果のトレーナーズを使うことです。「入れ替え」は「にげる」と異なることを覚えておくと便利です。
カード名 | ポケモンいれかえ |
効果 | 自分のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。 |
収録シリーズ | Vスタートデッキ鋼 ジュラルドン(SD)など |
進化をする
ポケモンは進化をすると、かかっていた効果と特殊状態はすべてなくなります。
進化について詳しく書いた記事もあるので、こちらも読んでみてください。

また、レアなケースですが、退化をしても、進化と同様に特殊状態はすべてなくなるので、頭の片隅に置いておいてください。
様々な状況での特殊状態
ここまでで既にあなたは特殊状態について、とても詳しくなりました。しかし、特殊状態というのは、とても奥が深い。持続して与えられる効果のため、様々な問題に直面することがあります。
この記事の最後の項目として、特殊な状況下での特殊状態の解決方法を説明していきます。今まで覚えた内容の応用となるものもありますが、応用が利かないものもあります。
そのため、これから説明する概念は、そのまま覚えることをオススメします。しかし、これらは対戦において、滅多に発生しないレアケースのため、気に留める程度でも問題ありません。
「すなかけ」と「こんらん」
問題
ワザ「すなかけ」の効果を受けた「こんらん」のポケモンがワザを使う場合、「すなかけ」のコインと「こんらん」判定のコインは、どちらを先に投げるべきか。
カード名 | スナヘビ |
ワザ | すなかけ |
効果 | 次の相手の番、このワザを受けたポケモンがワザを使うとき、相手はコインを1回投げる。ウラならそのワザは失敗。 |
収録シリーズ | Vスタートデッキ闘 ルカリオ(SD)など |
ポイント
「すなかけ」の効果で投げるコインと、「こんらん」の判定で投げるコインは、「どちらもワザを使うとき」である。
解答
「すなかけ」のコインが先。そのコインがオモテなら、「こんらん」判定のコインを投げます。
「テクノバスター」と「こんらん」
問題
「こんらん」のポケモンが、ワザ「テクノバスター」を使う際に、「こんらん」判定のコインを投げてウラが出たため、ワザは失敗し、自分にダメカンを3個のせました。次の自分の番、この《ゲノセクト》はワザを使えますか?
カード名 | ゲノセクト |
ワザ | テクノバスター |
効果 | 次の自分の番、このポケモンはワザが使えない。 |
収録シリーズ | 強化拡張パック「伝説の鼓動」(S3a)など |
ポイント
《ゲノセクト》のワザ「テクノバスター」は、次の番に自分自身がワザを使えなくなる効果がある。「こんらん」判定でウラが出た場合でも、この効果を受けたことになるかどうか。
解答
次の自分の番、この《ゲノセクト》はワザを使えます。ワザは失敗しているので、「テクノバスター」の「次の番、このポケモンはワザを使えない」という効果も受けません。
「やけど」と「ねむり」
問題
自分のポケモンが「やけど」と「ねむり」になっている場合、ポケモンチェックのとき、どちらから処理すればいいですか?
ポイント
「やけど」と「ねむり」は、どちらもポケモンチェックで処理する特殊状態である。それらの処理に優先順位があるかどうか。
解答
「やけど」が先。ポケモンチェックでは、特殊状態は「どく」⇒「やけど」⇒「ねむり」⇒「マヒ」の順に処理をする。
同じ特殊状態の上書き
問題
自分のポケモンが《ベトベトン》の「さんばいどく」の「どく」を受けているとき、《ヒドイデ》の「どくのしょくしゅ」を受けた場合、ポケモンチェックでのせる「どく」のダメカンの数は何個になる?
カード名 | ベトベトン |
ワザ | さんばいどく |
効果 | 相手のバトルポケモンをどくにする。このどくでのせるダメカンの数は3個になる。 |
収録シリーズ | 強化拡張パック「爆炎ウォーカー」(S2a)など |
カード名 | ヒドイデ |
ワザ | どくのしょくしゅ |
効果 | 相手のバトルポケモンをどくにする。 |
収録シリーズ | 拡張パック「ムゲンゾーン」(S3) |
ポイント
「さんばいどく」の「どく」が、通常の「どく」に上書きされるかどうか。
解答
「どく」でのせるダメカンの数は1個になる。種類に関係なく、同じ「どく」という特殊状態のため、後からかかった「どく」に上書きされる。
「きぜつ」のタイミング
問題
自分と相手のポケモンが「どく」状態で、共に残りHPは10。ポケモンチェックでどちらが先に「きぜつ」する?
ポイント
ポケモンチェックの処理に優先権があるかどうか。
解答
どちらも同時に「きぜつ」する。おたがいのポケモンチェックが終わったら、「きぜつ」判定をします。すべてのチェックが終わったときに、残りHPを超えるダメカンがのっているポケモンがいたら、それらを同時に「きぜつ」させます。
同時「きぜつ」の処理については下記の記事を読んでみてください。

特殊状態は5種類あり、それぞれを覚えるのは本当に大変です。ですから、実践を重ねて少しずつ覚えていくことをオススメします。
今回はここまでです。それでは皆さん、良いポケモンカードライフを。